東京脊柱専門整体院

後頭部と首の付け根の頭痛の原因とは?症状と対処法を解説

お問い合わせはこちら ご予約はこちら

後頭部と首の付け根の頭痛の原因とは?症状と対処法を解説

後頭部と首の付け根の頭痛の原因とは?症状と対処法を解説

2026/04/27

後頭部と首の付け根における頭痛の特徴

後頭部・首の付け根の頭痛の発生メカニズム

後頭部や首の付け根で起こる頭痛は、筋肉、神経、血管などの複雑な要因が絡み合って発生します。

 この部位には、重い頭を支えるための太い筋肉(僧帽筋や後頭下筋群など)や、頭皮の感覚を司る神経(大後頭神経など)、脳へ血液を送る重要な血管(椎骨動脈)が集中しています。そのため、長時間の不良姿勢による「筋肉の疲労(緊張型頭痛)」、神経が圧迫されることによる「神経痛(後頭神経痛)」、あるいは血管の異常による「危険な頭痛」など、原因によって全く異なるアプローチが必要になります。

ズキズキした頭痛と圧迫感(締め付けられる痛み)の違い

後頭部や首の付け根に感じる頭痛は、その「痛み方(性質)」によって原因をある程度推測できます。

 ・圧迫感・重だるい痛み:頭全体や首の付け根が「ギューッと締め付けられる」「ヘルメットを被っているような重さ」を感じる場合は、筋肉のコリが原因である「緊張型頭痛」の可能性が高いです。

 ・ズキズキ・ドクドクした痛み:心臓の拍動に合わせて脈打つように痛む場合は、血管が拡張して神経を刺激する「片頭痛」の疑いがあります。

 ・ビリビリ・チクチクした痛み:電気が走るような、あるいは針で刺されるような一瞬の鋭い痛みが繰り返す場合は、神経が刺激されている「後頭神経痛」が疑われます。

後頭部や首の付け根の片側・両側で異なる痛みの現れ方

頭痛が「両側」にあるか「片側」だけにあるかも、重要な判断材料になります。

 ・両側が痛む場合:後頭部から首の付け根にかけて、左右対称に重だるい痛みを感じる場合は、首肩の筋肉全体が疲労している緊張型頭痛の典型的な症状です。

 ・片側だけが痛む場合:右側だけ、あるいは左側だけにピリピリとした痛みが走る場合は、片側の神経だけが圧迫されている後頭神経痛の可能性が高くなります。片頭痛も、その名の通り片側に症状が出やすい(両側の場合もあります)という特徴があります。

後頭部の頭痛に隠れた、生活の中で気づきにくい危険な症状

後頭部や首の付け根の頭痛の中には、単なる疲れと勘違いしやすい「危険な兆候」が隠れている場合があります。

 「肩こりがひどくなっただけだろう」「いつもの片頭痛だろう」と自己判断して鎮痛薬を飲み続けていると、背後に隠れた重大な脳疾患を見落とす危険性があります。特に「今までに経験したことのない痛み」「徐々に痛みが強くなる」「手足に力が入りにくい」「ろれつが回らない」といった症状が少しでも伴う場合は、即座に医療機関での精密検査が必要です。

後頭部と首の付け根が痛む頭痛のよくある原因

後頭部や首の付け根に負担をかける姿勢不良とストレートネック

現代人に最も多い原因が、姿勢の悪さによる「ストレートネック」です。

 本来、人間の首の骨(頸椎)は、重い頭の衝撃を吸収するために緩やかなカーブを描いています。しかし、スマホやパソコンの画面を覗き込むような「うつむき姿勢」を長時間続けると、このカーブが失われて首が真っ直ぐになってしまいます。すると、頭の重さ(約5kg)が首の付け根や後頭部の筋肉にダイレクトにかかり、極度の血行不良を引き起こして「緊張型頭痛」を招きます。

長時間のデスクワークや眼精疲労による頭痛

長時間のデスクワークは、姿勢の崩れだけでなく「目の疲れ(眼精疲労)」を引き起こします。

 目のピントを合わせる毛様体筋という筋肉が疲労すると、その緊張は首や肩の筋肉へと連鎖します。また、集中している時は無意識に歯を食いしばっていることが多く、これも顎から首回りの筋肉を硬直させる原因となります。姿勢と目の疲労のダブルパンチが、後頭部から首の付け根にかけての重苦しい頭痛を生み出します。

後頭神経痛と、後頭部・首の付け根の筋肉の緊張

「後頭神経痛」は、頭の後ろを通る「大後頭神経」などが、周囲の筋肉に圧迫されて起こる神経痛です。

 これも根本的な原因は「首回りの筋肉の過緊張」であることが大半です。長時間同じ姿勢を続けたり、精神的なストレスで首の筋肉が硬く縮こまったりすることで、その間を通る神経が締め付けられ、耳の後ろから後頭部、頭頂部にかけてビリッと電気が走るような痛みを引き起こします。

後頭部の頭痛に重大な疾患が隠れている場合

後頭部や首の付け根の頭痛で絶対に警戒すべきなのが、「脳や血管の異常」です。

 脳を覆う膜の間で出血が起こる「くも膜下出血」は、突然バットで殴られたような激烈な後頭部の痛みが特徴です。また、首の後ろを通る太い血管(椎骨動脈)の内側が避ける「椎骨動脈解離」も、首の付け根や後頭部に突然の激しい痛みをもたらし、脳梗塞やくも膜下出血を引き起こす原因となります。これらは命に関わる超緊急事態です。

後頭部や首の付け根の頭痛の見分け方と警戒すべきポイント

危険な兆候(レッドフラッグサイン)がある頭痛への注意点

以下の「レッドフラッグサイン」と呼ばれる症状のいずれかに当てはまる場合は、ただの筋肉痛や神経痛ではありません。

 ・突発的で、あっという間に痛みがピークに達する頭痛

 ・これまでの人生で経験したことのないような最悪の頭痛

 ・50歳以降になって初めて経験した頭痛

 ・手足のしびれ、麻痺、言葉が出ない、物が二重に見えるなどの神経症状を伴う

 ・発熱や、首の硬さ(うつむこうとすると首の後ろが痛くて曲がらない)を伴う

 これらの兆候がある場合は、鎮痛薬を飲んで様子を見たりせず、直ちに救急車を呼ぶか脳神経外科を受診してください。

首の付け根の自覚しにくい血管トラブル(椎骨動脈解離)

首の骨の中を通る血管が裂ける「椎骨動脈解離」は、マッサージやゴルフのスイング、交通事故のむち打ちなど、首を急激に捻る・反らす動きが引き金になることがあります。

 特徴的な症状は、「片側のうなじ(首の付け根)から後頭部にかけての、突然の鋭い痛み」です。痛みが数日から数週間続くこともあり、めまいや吐き気、歩きにくさを伴うこともあります。首を動かして痛みが強くなる場合でも、安易に整体やマッサージに行かず、まずは医療機関(脳神経外科)でMRIなどの画像診断を受けることが重要です。

痛みの強さや部位の違いから分かる頭痛のヒント

危険な兆候がなく、慢性的な痛みである場合は、痛みの性質から原因を推測し、セルフケアの指針とします。

 ・両側の後頭部が重だるく締め付けられる→緊張型頭痛の可能性大(温めてほぐす)

 ・片側の後頭部から頭のてっぺにかけてピリピリ・チクチク痛む→後頭神経痛の可能性大(神経の過敏を抑える)

 ・ズキズキと拍動する痛みが後頭部から全体に広がり、吐き気を伴う→片頭痛の可能性大(暗い場所で冷やして安静にする)

自分でできる後頭部・首の付け根の頭痛予防と対処法

後頭部と首の付け根の痛みを和らげる正しい姿勢とストレッチ

緊張型頭痛や後頭神経痛の予防には、首周りの筋肉をほぐすことが最優先です。

 デスクワーク中は、あごを軽く引き、背筋を伸ばして骨盤を立てる「正しい姿勢」を意識しましょう。また、両肩をギュッと耳に近づけるようにすくめて、数秒後にストンと脱力するストレッチや、首をゆっくりと回す動作をこまめに行うことで、血流が改善し、後頭部から首の付け根にかけての筋肉の緊張が和らぎます。

頭痛を防ぐデスク環境の見直しと休憩の取り方

姿勢が悪くなる根本原因である「環境」を見直すことも重要です。

 パソコンのモニターは、目線が真っ直ぐかやや下になる程度の高さに調整しましょう。ノートパソコンの場合はスタンドを利用すると、ストレートネックの予防に非常に効果的です。また、1時間に1回は必ず椅子から立ち上がり、遠くの景色を見て目を休めるなど、筋肉と目の両方の疲労をこまめにリセットする習慣をつけてください。

タ冷やす・温めるなど後頭部や首の付け根の応急処置イトル

痛みが起きた時の応急処置は、頭痛のタイプによって「冷やす」か「温める」かを見極める必要があります。

 首から後頭部がズーンと重く締め付けられる「緊張型頭痛」の場合は、蒸しタオルなどで首の後ろを「温めて」血流を良くすることで痛みが和らぎます。

 一方、ズキズキと脈打つような「片頭痛」や、電気が走るような「後頭神経痛」の場合は、温めると血管が拡張したり神経が興奮したりして逆効果になることがあります。この場合は、首の付け根など痛む部分を保冷剤などで「冷やして」安静にするのが正解です。

頭痛時の市販薬の利用と正しい使い方

痛みが辛い時は、無理をせず市販の鎮痛薬(解熱鎮痛薬)を使用しても構いません。

 ただし、薬を飲むタイミングは「痛みが我慢できなくなってから」ではなく、「痛みが始まりそうになった段階」で早めに飲む方が効果的です。注意点として、市販の鎮痛薬を月に10〜15日以上(週の半分以上)服用し続けると、薬の飲みすぎ自体が原因で頭痛が慢性化する「薬物乱用頭痛」を引き起こす危険があります。薬を手放せない状態になったら、すぐに専門医を受診してください。

後頭部と首の付け根の頭痛で病院へ行くべきタイミング

専門医を受診する基準

後頭部や首の付け根の痛みが以下のような状態であれば、一度は脳神経外科や神経内科、または頭痛外来などの専門医を受診すべきです。

 ・市販の鎮痛薬が効かない、または飲む回数が増えている

 ・痛みのせいで仕事や家事、睡眠など日常生活に支障が出ている

 ・頭痛の種類がいつもと違う、どんどん痛みが強くなっている

 ・危険なレッドフラッグサイン(手足のしびれ、嘔吐など)が一つでもある

 自己判断でのマッサージや湿布は、椎骨動脈解離などの血管障害を悪化させるリスクがあるため、まずは画像診断で「脳や血管に異常がないこと」を確認することが最も重要です。

診察でよく聞かれる質問への回答例

医師の診察をスムーズにし、正確な診断につなげるためには、以下の情報を事前にメモして伝えると効果的です。

 ・いつから痛いか?(突然か、徐々に痛くなったか、何日前からか)

 ・どこが痛いか?(後頭部の右側だけ、首の付け根の両側など)

 ・どんな痛みか?(ズキズキ、ズーン、ピリピリなど)

 ・頭痛が続く時間は?(数秒で消える、一日中続くなど)

 ・頭痛以外の症状は?(吐き気、めまい、肩こり、目のかすみなど)

後頭部や首の付け根の激しい頭痛に対する緊急時の対応

繰り返しになりますが、突然の「バットで殴られたような激しい痛み」や、「意識がもうろうとする」「片側の手足に力が入らない」「言葉が出ない・ろれつが回らない」といった症状が現れた場合は、くも膜下出血や脳卒中(脳梗塞・脳出血)の疑いが極めて高くなります。

 「しばらく休めば治るだろう」と様子を見るのは命取りです。迷わず「119番」で救急車を呼び、一刻も早く専門病院で救急処置を受けてください。

参考文献・出典一覧

【学会・公的機関・専門組織】

日本神経治療学会

https://www.jsnt.gr.jp/

日本頭痛学会

https://www.jhsnet.net/

日本脳卒中学会

https://www.jsts.gr.jp/

【主要論文・ガイドライン】

日本神経学会 / 日本頭痛学会 監修. 頭痛の診療ガイドライン2021. 医学書院, 2021.

(片頭痛、緊張型頭痛などの一次性頭痛、およびくも膜下出血や動脈解離などの二次性頭痛の鑑別・治療に関する国内の標準的ガイドライン)

日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン委員会 編. 脳卒中治療ガイドライン2021(改訂2023). 協和企画, 2023.

(くも膜下出血、脳梗塞、椎骨動脈解離などの診断基準および救急対応に関するガイドライン)

本記事は2026年4月時点の最新医学的エビデンスおよび各関連学会の公式見解に基づき作成されています。E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)基準に準拠した内容となっています。後頭部から首の付け根にかけての頭痛は、姿勢不良による筋肉の緊張(緊張型頭痛)や後頭神経痛が多い一方で、くも膜下出血や椎骨動脈解離といった命に関わる重篤な脳血管疾患の初期症状である可能性があります。突然の激しい痛みや、しびれ・麻痺・嘔吐を伴う場合は、決して自己判断で放置・マッサージ等を行わず、直ちに救急要請または脳神経外科等の専門医を受診してください。

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。